これまでになく注目されている原油。原油に投資をするにはどのような方法があるのでしょうか。
原油投資といえば、通常は先物商品のWTI原油を指しています。しかし、先物商品といわれても何だかハードルが高そうです。原油関連のETFや株式に投資するのも1つの方法ですが、もっとダイレクトに原油に投資がしたいところ。
そこでおすすめなのが原油CFDです。原油CFDとはWTI原油の売買価格を取引する商品のことで、FXのようにレバレッジがかけれる証拠金取引です。たいていはFX業者がCFD商品を提供しています。
原油CFDなら、WTI原油に投資するような感覚でダイレクトな原油投資が実現できるのです。
今回は原油CFDとはどのような商品なのか、特徴や仕組み、おすすめ業者などを解説していきます。ぜひ、この機会に検討してみて下さい。
原油価格は凄まじい乱高下を続けながら、数年来の高値圏を推移しています。
市場では原油はこれから下がるとの見方もある中、原油高騰はまだまだ続くと予測する投資機関やヘッジファンドも多いようです。
WTI原油・ドル円・日経平均 騰落率

EIA(Energy Information Administration/米エネルギー情報局)の最新予想によると、2022年後半から2023年にかけてのWTI原油価格は・・・
「上昇した場合で140ドル~200ドル」
「下降した場合だと40ドル~60ドル」
とかなり激しいボラティリティで動く可能性があるとのこと。

確かに、60ドルあたりまで下がるかもしれないリスクは否めませんが、これから原油投資を始めても、十分に利益が狙えるかもしれません。
WTI原油先物は最も景気に敏感だといわれる商品で、市場動向を読むうえで重要な指標とされています。経済ニュースや投資情報などでもよく見かける商品名です。以前から気になっていた方も多いのでは?
いざWTIに投資がしたいと思っても、先物商品は仕組みが若干ややこしくてハードルが高くなるのが現状。先物商品は中級者~上級者向けの投資商品です。

WTI原油に投資したいけど、先物なんてハードル高すぎるよ。
他に方法はないのかな・・・

もっと気軽に簡単にWTI原油に投資がしたいですよね。そこで、ぜひおすすめなのが「原油CFD」なのです。

原油CFDとは、
市場で取引されているWTI原油そのものではなく、売買価格を取引する商品のことをいいます。
CFDは実際の金融商品ではなく、売値と買値を売買する方法です。原油や天然ガス、貴金属、株式、インデックスなど様々なCFD銘柄があります。実は、意外と知られていないのですがFXもCFD商品です。
原油CFDも全くFXと同じ仕組みになっていて、実際に市場で取引されている商品の売買価格が取引できるのです。
CFD取引のイメージ

リアルな先物商品を売買するわけではないのですが、CFDにはダイレクトに市場価格が反映されますので、リアルな投資ができることで人気があります。
世界中の様々な商品がCFDで手軽に売買できることがCFDの魅力です。
しかもレバレッジがかけれるため、少額からでも始めやすく最近注目されているのです。
原油CFDは、一般的にFX業者(証券会社)にて提供されています。国内FX業者・海外FX業者と選択肢があります。
海外FXの場合は、FX口座を開設すれば即CFDも通貨ペアと同じように取引できます。仕組みがわかりやすく、ハイレバレッジがかけれるのが魅力です。CFD取引がしたくて海外FX業者を選ぶ投資家も結構多いのです。

原油CFDを取引してみたいな。
でもメリットだけじゃないよね?

原油CFDは、簡単に投資ができるなどのメリットもあれば、
もちろんデメリットもあります。
ここで、メリット・デメリットを確認していきましょう。
通常、原油の金融商品といえばWTI原油先物のことを指しています。WTI原油先物が世界中で取引される原油の指標となっています。
WTI原油は世界で最も取引されている金融商品の1つで、巨大な市場にてジェットコースターのように上下する人気商品です。人気のWTI原油が、CFDなら簡単にFXをするように始めることできます。
すでにFXトレードをしている投資家は、利用している業者がCFDを提供しているケースもあります。追加で口座を開設するだけなので会員ページから手続きして即開始できます。
海外FXの場合は、FX口座で通過ペアのように取引できますので、別でCFD口座を開設する必要がありません。FXの延長で簡単に原油投資ができることがCFDの魅力です。
さらに原油CFDが人気があるのは、レバレッジがかけれることです。国内ではレバレッジ規制があるため最大10倍~20倍程度です。
海外業者なら、50倍~100倍、500倍のレバレッジがかけれる業者もあります。
あとCFDが始めやすい理由として、小さいロットから取引できることを挙げることができます。
業者によってロットの規定はことなりますが、国内では10単位から取引できます。海外FXの場合は、1ロットあたり10,000コントラクト(通貨でいうと10,000通貨)で「0.01ロット = 100コントラクト」から取引できるケースが多いです。
そして、原油CFDの最大のメリットとは・・・・
ここ数か月のエネルギー高の流れに乗って投資ができることです。取引の仕組みを学んだり、銘柄選びに悩むことなく、ダイレクトに人気のWTI原油投資で利益が狙えます。

原油CFDには、もちろんメリットだけでなくデメリットもあります。
デメリットもしっかり確認しておきましょう。
原油CFDのデメリットは、あくまでもCFDであってWTI原油そのものではないことです。原油CFDの価格は、ほぼ市場の売買価格がリアルタイムで反映されるものの、多少の価格のズレが生じることもあります。
業者によっては、上昇・下降の比率やタイミングはWTIと変わらないとしても価格そのものが1ドル・2ドルずれていることもあります。
もう1つ、原油CFDで注意したいデメリットは、ポジションを持ち越した場合にマイナススワップが差し引かれる場合が多いことです。マイナススワップは、オーバーナイト金利や価格調整額とも呼ばれています。
ロング、ショートともにマイナスとなることも珍しくありません。中長期で保有したい方は、スワップコストがかからない業者を選ぶようにして下さい。
※スワップコストがかからない業者は後ほど、ご紹介します。
そしてもう1つ、原油CFDのデメリットは、先物のCFDの場合は期限があることです。
先物とは、将来の価格を想定して取引するものです。6月もの、7月ものなど月別に商品があり、その当月の期限がくれば無効(期限切れ)で自動的に決済されてしまいます。

デメリットを理解したうえで、慎重に少額から取引していきましょうね。


原油CFDでおすすめの業者はどこなの?
海外FX業者も興味があるから、国内と海外のおすすめ業者を教えて。

では、CFDでおすすめの国内FX業者と海外FX業者を
厳選して紹介しましょう。
※CFDの銘柄名は業者ごとに表記が異なります。基本的に原油CFDは米国・NYで取引されているWTI原油のスポット・先物が対象となっています。
※価格調整額とは、マイナススワップのコストのことです。ポジションを持ち越した場合に、マイナスの場合は手数料とは別で残高から差し引かれます。(スワップコストの比率は時期によって変動・要確認)

- 原油CFD:原油(WTI原油先物)
- 手数料:無料、期日変更時のみ価額調整コストがかかる
- レバレッジ:20倍
- 取引単位:10単位
GMOクリック証券は、FX・CFD口座数では国内ナンバーワンの人気の証券会社です。ITインフラGMOインターネットのグループ会社が運営しています。FX口座または証券口座を開設して、CFD口座を追加することで取引できるようになります。
原油、天然ガス、NYダウ、ナスダック、日経平均、貴金属、米国株・中国株と約140種類のCFD銘柄を取り扱っています。原油CFDはWTI原油先物となりますが、期日を過ぎてもポジションが継続して保有できることが大きな特徴です。
GMOクリック証券がおすすめな理由は、価額調整額が基本的に期日変更日にしか発生しないことです。
価額調整額はつねに変動。プラスでつく場合もあります。マイナスでついた場合でも月に1回なのでコストを抑えて取引していけます。レバレッジ20倍で10単位からとなりまので、少額から始められます。

国内株式、投資信託、FXなど幅広い商品に投資が行えます。
とくにFXではスプレッドが狭く、約定も安定していると評判です。

- 原油CFD:USOIL(WTI原油先物)
- 手数料:無料、価額調整コストは格安レベル
- レバレッジ:20倍
- 取引単位:10単位
楽天証券はおそらく誰でも知っている超有名な証券会社です。楽天IDがあれば即口座開設できます。CFDの数はあまり多くないですが、海外株式や海外ETFなどの海外商品が充実しています。
取引可能なCFDは株価指数と原油、貴金属のみとなります。原油CFDの価額調整額は10単位だとマイナスがついても100円以下となる場合がほとんど。プラスでつくこともあります。
楽天証券でとくにおすすめなのは、世界で人気の取引ツールMT4が利用できることです。
MT4が使える業者は国内ではごくわずか。優れた分析機能とカスタマイズ性を備えたMT4を使ってみたい方は注目です。CFD取引は、楽天FX口座を開設して追加サービスとして利用できます。

- 原油CFD:原油(WTI原油先物)
- 手数料:無料、期日変更時のみ価額調整コストがかかる
- レバレッジ:20倍
- 取引単位:10単位
FXプライムはGMO系列のFX業者で、最狭スプレッドと約定力の高さが定評です。公式サイトでもスキャルピングを推奨しているだけあって、短期トレードには抜群の環境を提供しています。
CFDはまだ提供を始めたばかり。原油・天然ガス・金・銀の4種類のみです。ひとまずは、原油や貴金属に集中してCFDに取り組んでいけます。
FXプライムがおすすめなのは、FXメインの業者でサービスがシンプルでわかりやすいことです。
複雑なサイトが苦手な方、や、スキャルピングでCFD取引をしたい方には大満足のFX業者です。

初心者に一番おすすめな海外FX業者はどこ?
あと、スワップコストがかからない業者も知りたいな。

原油CFDはほとんどの海外FX業者で取り扱っています。
海外FX初心者の定番はXMTradingです。
他にも、スワップコストがかからないExnessや
信託保全があるAXIORYがおすすめです。

- 原油CFD:WTI Oil/WTI Oil mini(WTI原油先物)
- 手数料:無料、スワップポイントの対象外
- レバレッジ:66.66倍
- 1ロットの数量:100バレル/10バレル
- 最低取引単位:0.01ロット
- 日本語サポートあり・充実
XMTradingはシンプルで使いやすいサービスと、入金しなくてももらえる証拠金ボーナスで有名な海外FX業者です。人気ランキングでもよく1位に登場します。
エネルギー系のCFDは、WTI原油、NY天然ガス、北海ブレント、天然ガスがあります。WTI miniは少額取引向けで1ロットが10バレルから取引可能です。で他にも、NYダウや日経などの株価指数、貴金属や小麦など幅広い商品を取り扱っています。
XMTradingがおすすめな理由は、日本人投資家の数が多く、国内でも知名度が高いことです。
ネットでも得られる情報が非常に豊富で、悪い評判もほとんど聞きません。日本語サポートの質でも高く評価されているので、初めての海外FXでも安心です。

XMなら、入金しなくても証拠金ボーナスで始められます。
利益が出たら、利益分は全額出金できるのです。

- 原油CFD:USOIL(WTI原油 スポット)
- 手数料:無料、スワップポイントの対象外
- レバレッジ:66.66倍
- 1ロットあたりの数量:100バレル
- 最低取引単位:0.01ロット
- 日本語サポートあり・充実
Exnessはマイナススワップが多い海外FXの中で、スワップゼロの商品を多く提供していることで人気の海外FX業者です。FXではレバレッジが無制限でかけれることもExnessの魅力となっています。
エネルギーCFDは、WTI原油、Brent、天然ガスがあります。原油CFDは、WTIスポット価格よりも2ドルぐらい安くなります。細かい値動きはWTIと全く同じで、リアルタイムで反映されます。
Exnessをおすすめする理由は、原油CFDのスワップがロングだとプラスでつくことです。(時期による・要確認
さらに、株式や金を取引するとスワップフリープログラムで、原油や通貨ペアなどもスワップゼロになります。Exnessは中長期トレードでは貴重な存在です。

スワップコストを気にしなくてもいいから、
数日以上の保有にも有利なのです。

- 原油CFD:CL/CL.i(WTI原油 スポット/先物)
- 手数料:無料、ロングはプラスでスワップ
- レバレッジ:20倍
- 1ロットあたりの数量:100バレル
- 最低取引単位:0.01ロット
- 日本語サポートあり・充実
AXIORYは業界でもトップクラスの最狭スプレッドと高速約定を提供する海外FX業者です。トレード環境重視の投資家から一目おかれている存在。XMと並んでよく知られている業者でもあります。
エネルギーCFDは、WTIとBrentのスポットと先物、天然ガスのスポットです。レバレッジはそこまで高くないのですが、そのかわり狭いスプレッドと高度な約定力とでトレードに有利です。
AXIORYがとくにおすすめな理由は、海外FXでも信託保全を採用していることです。
万が一、会社が倒産したとしても顧客の資金は信託銀行にて分別されていますのでノータッチです。預け入れた資金は20,000ドルまで補償されています。海外業者への入金をためらう方にも安心です。

海外FXで信託保全を採用する業者はほとんどありません。
信託保全があるからとAXIORYを選ぶ投資家は多いのです。



どの業者を選ぼうかな。
選び方のコツがあれば教えて。

そうですねー。レバレッジは1つの目安になりますよね。
あとは取引ツールやスプレッドにスワップポイントなど、
何にこだわりたいかによりますね。
- CFD取引にかかるコスト(手数料やスワップなどのコスト)
- レバレッジ
- CFD口座開設の手間や時間
- 原油CFD以外の銘柄
- 最低入金額やレバレッジなどの条件
原油CFDは、国内でも海外でも取引できる業者は多いです。どの業者を選ぶか迷ったときは上記のポイントを参考にしてみて下さい。
原油CFD取引の注意点
CFDはレバレッジがかけれる分、損失も拡大しやすいので注意が必要です。とくに原油CFDは値動きが非常に激しいので慎重に取り組むようにして下さい。
原油は、おもに自動車や船舶・航空機などの燃料に使われています。現代の生活は原油なしでは回らないといっても過言ではありません。価格が高騰したとしても、原油の需要がなくなることはないのです。
つねに一定以上の需要が期待できることが原油の強みです。利上げ懸念から8月26日にダウ平均が1,000ドル以上下がったときに、WTI原油は大きく上昇。
ロシア・ウクライナ問題、ロシアへの経済制裁、OPECプラスの減産など、原油上昇の材料はいくつもそろっています。インフレやリセッションと市場が落ち込んだとしても、高値を伸ばし続けるかもしれないのです。
あの伝説の投資家バフェットは、これでもかと原油株を買い増し。JPモルガンは2023年まで原油高騰が続くことを予測しています。急落の局面もあるかもしれませんが、2023年あたりまではまだまだ原油上昇の可能性は高いといえます。ぜひ、この機会に原油CFDにチャレンジして利益を狙ってみませんか?

